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花の命、長い?短い?? 花を長持ちさせるには③導管閉塞について

ラナンキュラス

 

 

前回のブログで花が咲き終わる前に枯れる理由の一つに

導管閉塞があると書きました。

 

 

導管閉塞とは、茎中の導管が何らかの理由で閉塞してしまい、

水の吸収を妨げてしまう状態の事をいいます。

 

導管閉鎖の理由の前に、導管、師管について説明します。

 

 

 

水や栄養を運ぶ管の集まり

 

 

茎の中には人間でいう血管のような管があります。

水が通る管を導管

栄養が通る管を師管といいます。

 

 

 

そしてそれが束のように集まったものを維管束といいます。

 

 

 

茎の中には沢山の維管束があるのですが、

植物の種類によって維管束の位置が違います。

 

 

またまた理科の話になってしまいますが、

 

花屋で扱う花のほとんどが単子葉類と双子葉類に分けられます。

 

言葉にすると難しく感じますね。

 

花の種をまいた時、

種から最初に出る葉っぱの枚数が1枚なら単子葉類、

2枚なら双子葉類と区別できます。

 

 

 

朝顔の観察日記を思い出せますか?

一番最初のスケッチは、小さな可愛い双葉ちゃんじゃなかったでしょうか?

 

 

あの双葉ちゃんが、双子葉類の証です。

 

 

 

すでに育った植物からは葉っぱの葉脈から区別できます。

 

 

 

葉脈がまっすぐ平行に並んでいる葉っぱは、単子葉類、

葉脈が網状になっている葉っぱは双子葉類です。

 

 

どのような違いがあるのかというと、単子葉類の維管束は

茎の中にバラバラに散らばるように存在しています。

 

それに対して双子葉類の維管束は茎の外側に並んでいます。

 

 

 

維管束

 

 

 

茎の断面図と葉っぱの特徴をイラストで描いてみました。

絵心が微妙なのはスルーしてくださいね。

 

図で分かるように維管束が外側に並ぶ双子葉類さんは

茎にダメージをうけると維管束がやられてしまします。

 

代表的なのはバラです。

 

赤いバラ

 

バラは蒸散が多くなりやすいので、なるべく葉っぱを落としたり、危ないのでトゲを落とすほうが良いのですが。

固いトゲと落とす時につい力が入ってしまいます。

 

バラのトゲを取る鉄製のトゲ取りがあるのですが、

誤って茎に傷を作ってしまうと維管束の途中に穴が開いたような状態にしてしまいます。

 

穴の開いたストローでジュースを飲もうとしたら、どうなるでしょうか?

上手く吸えなくなり、水や栄養を行き渡らせることが難しくなってしまいます。

 

維管束が正常に働いていても、人間の花の扱いかた、

手入れの仕方で花の寿命を縮めてしまう事もあるのです。

 

 

導管閉塞の話

 

 

 

さて、導管閉塞の理由の話に戻ります。

 

 

 

細菌の繁殖、気泡によるもの、傷害などが挙げられますが、

主な原因は細菌、バクテリアによるものが多いようです。

 

 

 

バクテリアは水や茎の中で繁殖し、茎を腐らせていきます。

 

花瓶の水を数日放置すると水が濁りひどくなると悪臭までしてきます。

あの汚れや臭いは、バクテリアの糞のような物の仕業です。

 

 

 

細菌がどのようにして導管を閉塞させるのか、

物理的なことについてはまだ分からない事が多いのですが、

 

花瓶の水の中に細菌を入れると導管閉塞が促進され花が早く枯れ、

反対に抗菌剤を水に入れ、細菌の繁殖を抑えると導管閉塞を抑制し、

花が長く咲いていられるという実験結果があります。

 

 

正確には、細菌そのものよりも細菌の分泌産物が導管を閉塞させる原因になるのでは、と考えられています。

 

 

 

また切り花の種類によっては、例えばブルースターのように切り口から汁が出るものがあります。

治癒的な反応で出た汁が固まってしまうことで導管を閉塞させてしまうのです。

 

 

 

花屋さんでよく行われる湯揚げという作業は、切り口付近の組織を死滅させて治癒的反応を抑えるという目的もあります。

 

 

 

 

バクテリアが付く瞬間

 

 

バクテリアは生産地で根から切り離された瞬間に、もう付着しています。

まったく付かない状態にするのは難しいのです。

 

 

生産者さんは、刈り取るハサミを清潔に保つ努力や、

バケツの消毒などバクテリアを繁殖させないようさまざまな工夫をしてくれています。

 

市場に運ぶ際には抗菌剤入りの水を使用している場合もあります。

 

 

とても気を付けて運ばれた花も、

バクテリアだらけの花瓶に生けると台無しになってしまいます。

 

バクテリアを増やさない工夫や管理をすることで、お花の命をもっと長くする事ができます。

 

 

 

家庭でできること

 

 

花を生ける花瓶は清潔に保ちましょう。

 

 

食器と同じように、抗菌作用のある洗剤で洗浄して保管する。

生け水を清潔に保つ。

 

 

これがとても大切な事です。

ちょっと毎日の水替えは無理。。。。。

 

 

という方には

市販の切り花用の抗菌剤を水に混ぜる事をお勧めします。

 

 

さまざまな種類がホームセンター等で販売されていますが、抗菌剤の他に切り花にとって栄養になる糖が含まれています。

バクテリアを抑え、栄養を与えられると根っこのない切り花も蕾を咲かせることが出来るようになります。

 

 

 

なにより、花もちが全然変わってきますよ。

 

 

切り花を切るハサミにも気を付けて。

 

 

綺麗に手入れしたハサミを使う事で、切り口にバクテリアを増やさない工夫ができます。

 

 

ちなみにカーネーションはバクテリアに比較的強く、バラはバクテリアに弱い植物です。

 

 

バラを飾る時は特に綺麗な水に入れてあげましょう。

 

 

バラ

 

 

ブランチフラワーでは特に花持ちにこだわり、

しっかり、下処理、水あげをしたお花を使って製作しています。

 

 

フラワーギフトはブランチフラワーで

 

 

 

オーダーはこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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